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栄養士による健康のためのストレスセルフケア

【メンタルヘルス基礎知識】医療機関・治療法の選び方について

 

医療機関・治療法の種類

医療機関について

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大学病院、総合病院

入院治療・外来治療があります。

メンタル疾患以外の病気が疑われるときには、他の診療科への診察移行がスムーズです。

入院治療では、規則正しい生活で、服薬管理もしっかりされています。ご自分だけでは体調管理ができないと場合や、衝動的に危険性の伴う行動をする可能性がある場合、患者さんから要望がでた場合は入院治療を勧められることがあります。施設によって任意入院、強制入院など入院の種類があります。

外来治療の場合、主治医の先生のシフトにそって予約をとるため、曜日が固定されることがあります。主治医の先生が転勤され、他の先生に担当が変更になる可能性もあります。

 

診療所、クリニック

外来治療をメインに行います。

なにか他の病気が疑われる場合は、紹介状をもらって他の医療施設へ検査を受けに行くことになります。

基本的に主治医担当の変更はありません。院長先生が主治医になる場合や、勤務医の先生が主治医になる場合があります。

 

診療科について

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精神科

 「精神科」、「神経科」、「精神神経科」は同じものです。どれかが書いてある場合や、併記してある場合は、「うつ病」「統合失調症」「神経症性障害」などのこころの病気を診ている、精神科の医療機関と考えて間違いありません。

(引用元:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス総合サイト)

 

心療内科

「心療内科」は心理的な要因で身体の症状(胃潰瘍、気管支ぜんそくなど)が現れる、いわゆる「心身症」を主な対象としています。

しかし、「心療内科」と看板に書いてあっても、実際にはこころの病気を診ている医療機関がたくさんあります。ただし、こころの病気を全て診るわけではなく、軽い「うつ病」や「神経症性障害」など一部のこころの病気しか診ないところもあります。

(引用元:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス総合サイト)

 

精神科と心療内科は関連した科ですが、精神不調を診るのが精神科、ストレスを原因とした身体不調を見るのが心療内科といえるようです。

「精神科・心療内科 ○○クリニック」のように併記している医療機関も多くあります。判断がつかない場合は、精神科、心療内科どちらも掲げられている医療機関を選ぶのがいいでしょう。

 

治療法について

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薬物治療

精神安定のための薬を服用することで症状を安定、改善させていきます。

薬は、西洋医学の薬の他に、漢方薬もあります。

医療施設により、「薬物治療+心理療法」だったり、「心理療法がメイン」だったりと、治療方針の特徴が違います。主治医に相談をしつつ、あなたにあった方法を見つけましょう。

 

心理療法

臨床心理士等による心理カウンセリングが行われることがあります。

「認知行動療法」を教わったり、カウンセラーと対話する中で気持ちの整理を行ったりします。1対1や、グループで行われることがあります。(施設のプログラムにより変わります)

 

その他

施設独自のケアプログラムを組んでいることがあります。

例えば、精神科の日帰りプログラム「デイケア」や、復職に向けた「リワークプログラム」を開設している施設があります。「リワーク」とは、「return to work」の略で、復職する前の小さなステップとして、同じようなメンタル疾患が原因で休職をしている人々と一緒に社会復帰を目指すようなプログラムです。軽い作業や共同作業を通じて少しずつ慣れていこうというコンセプトで行われています。医療機関、地域障害者職業センター、企業内で行われていることがあります。

 

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選び方のポイント

自分にあった方法

自分の状況にあった方法を選ぶのがいいでしょう。

自分では感情をコントロールできないから入院する、認知について学びたいから心理療法を受ける、会社復帰を目指してリワークプログラムに参加してみる、等、あなたの状況に適した方法を選びましょう。

 

信頼できる先生

信頼できる先生に診てもらいましょう。メンタルヘルスはこころに関することなので、検査結果の数値だけを見て判断するものではありません。話しやすく、信頼できて、あなたが心を開ける先生に診てもらいましょう。人と人とのコミュニケーションですので、どうしても相性があると思います。誰かにとってはとっても良い先生でも、あなたは話しにくさを感じることもあるかもしれません。

不信感やストレスを感じてしまう場合には、先生を変えてもらったり、違う医療機関でセカンドオピニオンを求めることも考えていいでしょう。

 

通いやすさ

ご自宅から近くて通いやすい場所がいいでしょう。通院治療の場合、 1~4週間ごとの通院になると想定されます。治療が長期にわたることも視野に入れつつ、調子がでないときでも大きな負担なく通えそうだ、と思える医療機関を選ぶといいでしょう。

 

 

経験談

サイト管理者が適応障害⇒うつ病⇒双極性障害Ⅱ型を発症したときの経験について、まとめました。薬の効果・副作用には個人差あるとは思いますが、治療費や寛解後のようす等なにか参考になるところがあればと思い、書きました。 

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