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栄養士による健康のためのストレスセルフケア

栄養士養成学校ってどんな感じ?学生生活を振り返る 授業の特徴編

栄養士免許を取得するには、栄養士養成学校に入学して、定められた単位を取得する必要があります。座学・実技・実験・実習など、様々な科目を終えて、晴れて栄養士免許を取得できます。

 

施設によっては、「栄養教諭」「フードスペシャリスト」など、栄養に関連する他の資格も取得できるところもあります。養成施設のパンフレットを取り寄せてチェックしてみましょう!

 

今回は、わたしが栄養士免許を取得するまでに、具体的にどんな内容の授業を受けてきたのか、通っていた頃を思い出しながら、授業の特徴をご紹介していこうと思います。

 

※カリキュラムや授業の内容は学校によって多少異なります。 

 

※ちなみに私は、一度大学を卒業して社会人を経験したあとに、栄養士養成学校に入りました。現役の子達とは年齢差はありましたが、同じような経歴の方が他にもいらっしゃいました。相談したり励まし合いながら学生生活を過ごしていました。今振り返ると楽しかったです。 

 

栄養士養成学校 授業の特徴

生物、化学、家庭科の融合

 

「生命科学」という分野のお勉強をします。

生物、化学、家庭科の融合体をイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。もしかしたら情報も少し入ってくるかもしれません。

生物3:化学3:家庭科3:情報1のイメージです。

体の構造、栄養素のはたらき、パワーポイントを使用した栄養指導の方法、給食献立づくりなどを勉強していきます。

 

グループワークが多い

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実験・実習ではグループになって課題に取り組みます。(例えば、調理実習、給食管理実習、生化学実習、食品化学実習、栄養指導実習など)

だいたい、座学5:実験1:実習4のイメージです。

 

栄養士として仕事をしてく上で、チームワークを大事にしていかなければならないためだと思われます。

私はもともと個人作業が好きで、グループでの作業が苦手だったのですが、半年~1年かけて慣れていきました。

グループはランダムに決められ、中にはグループワークで「はじめまして」という場合もあります。もしも「この人だけは絶対に無理です」という人がいる場合は、事前に相談すれば考慮してくださるとのことでした。(担当教員の人柄によるかもしれません)

でも、他の学生も同じようにランダムなグループワークでの「はじめまして」に慣れていきます。何度か話すうちに仲良くなったりもします。グループで一つの課題を仕上げていくので、「仲間外れにする」とか子どもようなことはなかったように思います。

 

発表が多い

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これは、「栄養指導を行う」「栄養チームのリーダーとして統率する」という、伝えていくことを仕事にする仕事の特徴柄発表を多く組み込んでいるのかもしません。実習のグループワークの後は必ず発表がありました。代表者を決めて1~3分程度でまとめることが多かったです。何度も発表機会が回ってくるので、誰もが一度は発表している様子でした。

前にでて発表することもあれば、その場で発表することもあります。

発表の多かった科目は、給食管理・栄養指導・臨床栄養でした。

給食管理では、50人分程度の給食をつくり、実食&アンケート集計をしました。その他、調理工程に見直す点はあったかとか、残菜はどのくらいあったか、などの反省して、発表していました。

栄養指導では、たとえば「妊婦の方向けの説明会」などと企画を仮定して、対象層の課題点や解決方法を調べたうえで、栄養指導をするというプレゼンテーションを行いました。

臨床栄養では、班ごとに減塩食や低脂肪食などを考え、実際に料理をして実食して、どう味付けをすることで減塩にしたかなど、満足感を高めるように工夫した点などを発表したりしました。

 

調理実習は戦場である

自分の役割を見つけよう

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おいしい試食ができて一番楽しい授業ですが、反面、不満が一番でやすい授業かなと思います。
担当に偏りが出てしまうことがあるからです。

複数の料理をグループで時間内に作るので、自分がどの料理のどの工程を担当するのか、グループ内で相談してその場で決めていきます。時間が限られている関係上、手が空いた人が他の人の工程を手伝うことがあります。

つまり、手先が器用な人に作業が集中しやすいんです。その結果、「皿洗いなどの片づけばかりをしていた」という人がでちゃったりするんです。(実は、あるあるな話です。)

実際、「手伝ってもらったからこそ時間内に終わらせられた」ということも大いにありますし、片付けも必要な仕事ですから、悪いことではないのですが、何度も続くとあまりいい思いはしませんよね。

 

自分がこうならないためには、「自己主張する」&「自分の調理技術を上げる」&「調理工程の全体をイメージする」ことかなと思います。

「私、この作業担当します」と宣言したうえで、テンポよく工程を終わらせる。時間がかかっている様子を見ると、周りも「助けたほうがいいのかな…」と心配になってきますからね。(もちろん、必要なときには助けを求めてくださいね)

担当以外の工程も把握していれば、誰も手を付けていない料理の工程に気づいて、手の空いた人にお願いすることもできますし、自分も臨機応変に入ったりすることができます。

グループ全体の効率が上がります。

 

食べる時間は案外短い

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調理実習では、時にフランス料理のフルコースを作ったりするのですが、他の授業の時間割がありますので、食べる時間が10分になってしまうこともありました。。

「どういう食感・味だったか」、「調理工程で失敗したところ」、「改善点」などの課題を埋めながら食べ、味わって食べる時間はあまりありません。10分でパッパッと課題埋めて食べて片付ける⇒着替えて次の授業へ という流れでした。食べたあとにダッシュしないと間に合わないので、この点はマイナスポイントでしたね。。。ダッシュした後の授業なんてはじめの方は息切れしてますから頭に入ってきません。。しまいには眠くなってきちゃったり。。お疲れ様です、みなさん。。

 

※学校によって「調理実習だけの日」を設けているところもあるようです。そういった学校ではちゃんと「試食時間」が設けられているのではないでしょうか。ただその場合は、土曜日に設けられていたり、学校に通う日数が少し多いようです。私は登校日数が少ない方がよかったので、こうなっちゃうのはしょうがないです。結構重要なポイントですので、学校選びの際には確認しておきましょう。

  

 

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