栄養士の必修科目には、「調理」があります。期末テストのときには実技試験があります。
どんなテストなのか、雰囲気はどんなのかをちょっとご紹介したいと思います。(学校によって多少違うかもしれません)
調理の実技試験のようす
私語厳禁
厳かな雰囲気で始まります。
学生は、指定の場所へ各々無言で向かい、包丁を出すなど準備をします。(話していると、名前を控えられ、減点対象になります)
その場で課題が知らされる
事前に複数の課題が与えられます。
そのうちの1つが当日の試験内容になるのですが、何になるかは指定の位置についてから、モニターで知らされます。もちろん私語厳禁なので、作り方について相談・確認はできません。
フライパンを使う料理と、基礎技術の2種類でそれぞれ試験があります。制限時間は3~15分です。課題によって、あらかじめ決められています。調理工程も事前に教えられているので、当日は思い出しながら試験に臨みます。
(例)
事前課題…【調理】ポークソテー、チャーハン、オムレツ【基礎技術】大根千切り、きゅうり輪切り、リンゴの皮むき
当日発表…【調理】チャーハン、【基礎技術】大根千切り
料理をしている横で基礎技術の試験を受ける人がいる
同じ試験時間内に基礎技術を受ける人、料理をする人がいます。
ガスコンロの数や配置の関係上、みんなで一度に料理をすることができません。ただ、制限時間が異なるので、調理をしている最中に「基礎技術の人はあと何分です」「基礎技術の人は終了してください」などのアナウンスが聞こえてきます。すこし集中が削がれますが、なんとか耐えて全力をだしましょう。
試験終了の合図がでたら、提出する
みんな無言でお皿を持って列をつくって先生に提出しに行きます。シュールな光景です。周りの人の出来栄えと比べて、落ち込んだりホッとしたりします。
調理は、試験時間内にお皿に乗せていることが求められますので、盛り付けの時間も考慮して調理工程を進めるよう注意が必要です。
先生によるチェックを待つ
火加減(生ではないか、焦げていないか)や具材がきれいに切れているかなど、ポイントごとに合格点かどうかチェックされます。
一部の話によると、試食も行われているとされていますが、全員分はできていないと思います。気になる人の分だけだと思います。
課題返却&食事
課題が返されます。
廃棄にならないよう、また、食材を大切にするよう、自分で作ったものは自分で食べます。この時、先生方は別室にいらっしゃるので、学友とお話するができます。やっと緊張から解放されます。食べたら片付けて、撤収です。成績は後日知らされます。
当時のチャーハン出来上がり
全体的に具材が混ざっていて、焦げていなければ基本的にOKです。プリントアウトしたものを写真とったので、なんだか映りがいまいちかもしれませんがご容赦ください!
(おまけ)試験までの練習
調理実習室が開放されます。
お願いすると、助手の先生が見てくれ、個人的にアドバイスをしてくれました。もし予定が合うなら行ってみるといいと思います。
自分ではできているつもりでも、もっと良い方法を教えてくれたりします。(材料は自分で揃えて学校に持っていきます)
一人では勇気が出ない場合はご学友たちで一緒にアドバイスもらいにいくといいかなと思います。
ポイントを押さえたら、あとは自己練習ですね。家で時間を図りつつ何度も練習する&イメージトレーニングがいいかなと思います。また、試験前には包丁を研いでおきましょう!