栄養士実力認定試験を受けるにあたっての勉強方法と対策についてご紹介します。
評価A判定かつ学年上位10%に入った勉強法!
効率よく評価Aを取りたい方へオススメの記事です。
栄養士実力認定試験とは
一般社団法人全国栄養士養成施設協会が主催する、栄養士として活躍していく人のための試験です。
栄養士・管理栄養士の養成施設(学校)に通っている学生や卒業生が、自分自身の知識・実力を知るための認定試験が、一般社団法人全国栄養士養成施設協会主催の「栄養士実力認定試験」です。
試験には評価段階があり、おおよそ半分以上得点が取れていれば「A」判定が取れるようです。(以下の資料より)ただ、年度によってボーダーが変わる可能性があります。ギリギリのラインを目指して勉強しても苦手分野が多く出れば点数が届かなくなってしまうので、7割以上の得点を目指して勉強した方がいいでしょう。
試験対策方法
使用する参考書
・栄養士実力認定試験 過去問題集
・栄養士実力認定試験 一問一答
・管理栄養士国家試験 過去問題集
過去問と一問一答を併用しながら進めていくのがおすすめ!
対策①:過去問を把握する
答え合わせの度に問題と別冊解答をいちいち見比べる「手間を節約する」ことを目的として問題集本文に解答を書き込むと便利。
手を動かすことで、脳に定着しやすくなります!
過去問題集は前半に年度別の収録、後半に科目ごとにまとめた「科目別過去問題」が収録されています。(科目別にわざわざまとめてくれている過去問は使いやすくて助かります。)
今回の方法では前半部分(年度別収録分)は手付かずのままなので、模試のように取り組みたい場合は前半部分を使うことができます。 (それでも抵抗感がある場合は、もう一冊過去問題集を買っておけばどんなに書き込んでも安心です。)
貴重な時間を有効活用するための作業だよ
赤シートで消えるように、赤ペンで解答を書き込んでいきます。科目ごとに通し読みをながら進めるといいです。
例えば、「5択の中から正しい選択肢を選べ」という問題では、4つの選択肢は誤った文章になっていますね。
選択肢文章の誤った箇所に赤ペンで訂正線をひき、正しい文章になるように、余白に書き込んでいきます。(ボールペンは細さ0.5以下がオススメ)
別冊の解答・解説をチェックしながら過去問を完璧なテキストに仕上げましょう!
解説を読んでもわからない場合は?
付箋をはって目立たせておきましょう!
解答書き込みでは、出題傾向を把握しつつテンポよく進めることが大事なので、あまりひとつの問題にこだわらずに5年分を一度さらい終えてしまうほうがいいかなと思います。
科目の中でわからない箇所が多すぎる場合は、いったんその科目は飛ばして別の科目にうつりましょう。
「どの科目が得意・不得意なのか」、「科目の中で得意・苦手分野はどこなのか」まずは把握!
後述の一問一答と合わせて学習することで、全体像がつかめてくるはずです。
出題傾向や食事摂取基準は変わるため、最新年度分の過去問を手元に置きましょう。(毎年2月~3月に最新版が発売されます)
ここだけの話、過去問と似たような問題は毎年出題されています!
2023年版 栄養士実力認定試験過去問題集
一般社団法人 全国栄養士養成施設協会
対策②:一問一答で苦手をつぶす
「栄養士実力認定試験一問一答」は、文庫本くらいのサイズの対策本です。
片手で開けるので、電車やバスなど、どこでも使用しやすく使い勝手がいいです。(※定期テスト対策としても使える優れもの!)
科目別にまとまっており、左ページに問題、右ページに解答・解説が記載されています。
やさしめな文章でポイントがまとまっているので、知識の整理・定着をしやすいと思います。
赤シートがつかえる仕様になっているので、チェックもしやすいです。
一問一答テキストを使用することでさらに強固な土台・基礎がつくれます。
ポイントが丁寧にまとまっていますので、将来管理栄養士試験を受ける際に、栄養士範囲の要点まとめ本としても使えるでしょう。
整理本として一冊持っていても損はないです!
栄養士実力認定試験一問一答 第3版
川端輝江 (監修), 岩間範子 (監修)
対策③:管理栄養士国家試験もチェック
特に成績優秀者を狙っている方は、本記事にかいてあることは基礎だと思って、早いうちにこなして精度をあげていきましょう。
ワンランク上を目指す方は、「管理栄養士国家試験の過去問題集」に挑戦しよう!
管理栄養士の国家試験から栄養士の実力認定試験の問題が作られている(との噂)ので、やっておいて損はないです。
栄養士学習科目の部分を解きましょう。(毎年6~7月に最新版が発売されています)
対策④:何度も読み込む(超大事!)
解答書き込みが終わったら、問題を何度も読み込みましょう。
繰り返し読み込みを行うと記憶に定着しやすくなります。
とっても大事なパートです!
「7回反復練習が記憶定着に効果的である」という記事を見かけたりもしますが、得意な科目・苦手な科目によって差があると思うので「覚えるまで解く」ことを意識して進めましょう。
選択肢に書き込んだ解答は赤シートで隠しながら問題を解いていきます。つまずいたところがあったら、小さな付箋をはって目立たせましょう。
私は、付箋を色分けして、以下のように使い分けていました。
赤色:よく間違える、苦手
黄色:たまに間違える
緑色:苦手だったけど解けるようになった
青色:解説が理解できない
青色付箋を貼ったところは、「周辺知識があやふや」もしくは「誤って覚えてしまっている」可能性があるので、教科書や授業ノート等で見直しをします。
(もしかしたら解説の誤植かもしれませんけどね!納得できなかったら先生に質問しに行きましょう!)試験当日までに青色付箋をなくしましょう。
色分けした付箋をつけることで、認定試験当日、会場についてからチェックをしやすくなります。
自分のつまづいた箇所が一目でわかるため、見直しをしやすいです。
友だちや家族に問題を出してもらってもいいですね
注意点:時間配分
私の体感では、焦らずに解き進めていいと思いました。ただ、あまりにのんびりと解いていると、時間が足りなくなる可能性があります。
自分の解答ペースを事前にチェックをしておくといいでしょう。
時間配分が大丈夫かを試したかったら、過去問題集の前半収録の年度別過去問を活用!
試験までに一度は時間配分をチェックしておきましょうね。
勉強期間
この記事を読んでらっしゃる方は、真面目に勉学に取り組まれている方だと思います。
まずは習熟度チェックとして、時間のあるうちに過去問を一度解いてみるといいですね。自分に必要な勉強時間が想像できると思いますよ。
もし、解説を読んでもほとんど理解できない場合は、2~3ヶ月前から対策を始めることをおすすめします。
理解できる箇所が6割程度でギリギリA判定を目指す方なら、1か月くらいは試験対策期間として勉強時間をしっかり確保するようにするといいでしょう。
「理解できる」と「解ける」は別モノなんだよね
まとめ
<対策の流れ>
①過去問解説複写で全体像をつかむ
⇒得意・不得意箇所を把握する
②赤シートを使い反復練習
⇒知識の定着+苦手を減らす
③全体の反復練習で仕上げる
解答写し作業よりも、反復練習のほうを時間をかけて取り組むようにしましょう。過去問のページ順に手をつけなくても、得意な科目から始めて苦手な科目に進んでもいいですし、あなたのやりやすい方法でリズムよく進めましょう!
それと、当日に想定外の問題が出てもパニックにならずに落ち着いて解けるよう、イメージトレーニングをしておくといいですよ!(意外と大事)
ギリギリで生きている人は、1週間くらいは最低でも対策として時間を取りましょう。2日くらいで過去問全体をさらい、残り5日間で反復練習をして定着させます。
もう直前だという人は、3日間くらいは頑張りましょう。過去問解答を書き写しながら、科目ごとに全体をさらいつつ、
過去問を反復練習することが大事です。
(本記事で紹介している参考書へのリンクは、更新作業が遅れてしまうことがありますのでご購入の際は最新版かどうかをよく確認してください。)
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