余裕をもつことができる呼吸法
焦ったとき、心臓がバクバクして呼吸が浅くなりませんか?
概要
余裕をもつためには副交感神経を優位にすることが大事です。
心拍数が上がって呼吸が浅く早い状態は、交感神経が優位な時にあらわれる症状です。敵が襲ってきててもすぐに反応できる状態をつくることができるように、人間の身体は発達してきました。緊張したりストレスを感じると、身体の中で「戦闘モード」スイッチがはいり、交感神経が興奮状態になります。
リラックス呼吸法実践
副交感神経をはたらかせてリラックスすることが、余裕をもつための第一歩になります。
呼吸法
・ゆっくり鼻から吸うこと
・舌は、上顎につけるように置くこと
(下顎にダランとおかないことで、息の通りが良くなります)
・お腹を膨らませるように息を吸うこと
・ゆっくり8秒かけて息を吐くこと
はじめは、ゆっくり息を吐くことを意識してみましょう。吸うよりも吐く方が副交感神経には大切です。
慣れてきたら、お腹を膨らませるように息を吸ってみましょう。
リラックスのために意識したいこと
副交感神経が優位になるような態度をとることで、余裕がでてくるようになります。
態度
・ゆっくり丁寧に、動くこと
・手のひらを開いてみること(緊張すると力が入って手を握りしめがちです)
・予約をするようにする(想定外のことが減るように)
・全てを拾おうとしない(完璧主義を諦める)
・自分を感覚を信じ、人生の軸をつくる
・決断がつかないときは一度見送る
・成果を急がない
急いだり焦っているときには余裕がなくなります。想定外のことがおきたときは特に焦り、ミスにつながりやすいです。
上手くいっていない時に無理やり行動を起こしても、視野が狭くなっていたりして失敗に終わってしまう可能性が高いです。それよりも時間をおくことで糸口が見えてくることがあります。ふとしたタイミングで新しい考えが浮かび、一気に問題解決できることも。
タイミングの悪い時に無茶をして貴重なエネルギーを消費してしまうよりは、いずれ良い波が来た時に準備ができている状態でいられるように調整し目指す方が賢明でしょう。
まとめ
交感神経が優位になってイライラしたり、疲れたりしたときは呼吸法と余裕のもつ態度を同時に意識することで、症状は落ち着きます。副交感神経が優位になり、自律神経のバランスがとれた状態になるでしょう。
なにかを諦めきれなかったり、「どうしても実現させたい」という熱い気持ちはパワーの原動力になり、積極的な行動に結びつく素晴らしい力を持っています。しかし交感神経ばかりを酷使していると、身体や精神面の不調につながるなど長期的にみると体調を崩す原因になってしまうことがあります。
身体を休める時間を設けることも、将来のために必要な時間です。何事も、バランスのとれた状態を目指していきましょう。
<ゼロ円メンタルヘルスケアシリーズ>