メンタルヘルスに関する資格をご存知でしょうか?
うつ症状に悩んでいる方、近くに悩んでいる人がいて支えたい方におすすめの資格です。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験とは?
試験概要
『働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指して、職場内での役割に応じて必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得していただくもの』です。大阪商工会議所が主催しています。
この検定試験には階級が3段階ありまして、ざっくりと以下のように分かれています。
Ⅲ種…一般社員向け。自身のメンタルヘルスについての対応を問う。
Ⅱ種…管理職向け。部下のメンタルヘルス不調にについての対応を問う。
Ⅰ種…経営者向け。企業としてのメンタルヘルス対策について問う。
私が以前勤めていた企業では、昇進の条件にこの資格(2級)を取得することが含まれていました。管理職としても部下のメンタルヘルス管理は重要な課題として扱われ始めています。
自分の為になったと思う箇所
心身症について理解が深まった
心身症は、高血圧症・糖尿病などに代表される身体疾患のうち、その発症や症状変化と心理社会要因(いわゆるストレス)との間に時間的関連性が認められるものを指します。この関連性を”心身相関”と呼びます
<公式テキスト Ⅲ種 一部抜粋>
たとえば、つぎのようなものが心身症に当たります。
・過敏性腸症候群
・緊張型頭痛
・摂食障害
お腹がゆるくなったり、ズキズキと痛む頭痛だったり、拒食・過食にはしったりすることは、ストレスによるものの可能性が高いです。
つまり、このような症状が現れ始めたら、「体の警戒アラート」だと思ってください。自分をリラックスさせる方法を探し出して休めましょう。
体のアラートに気づけるようになることが、うつ症状の重症化予防に大切です。
漠然とした不調を言語化してくれた
「いやな未来を想像して、それを防ぐために行動を起こさないようにする」というクセが私にあったのですが、それは「予期不安」によるものだと気づかされました。
私はこの検定試験で初めて「予期不安」という単語を学んだのですが、当時の自分にしっくりくる症状だったので、自分のもやもやした症状はこういう言語化ができるんだと感動したものです。。
想像したとおりに未来がなるわけではないので、意識を「今」 に向けることが大事だと気づかされました。
Ⅲ種対策
Ⅲ種の出題内容は、以下のようになっています。
①メンタルヘルスケアの意義
②ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
③セルフケアの重要性
④ストレスへの気づき方
⑤ストレスへの対処、軽減の方法
(メンタルヘルス・マネジメント検定試験 試験のご案内より)
私は、うつ病で休職中のときⅢ種を勉強して取得しました。当時の私は本を読むのが辛い状態でした。独学でもできなくはないんでしょうが、ハードルを下げるためにユーキャンを利用して勉強しました。
ユーキャンではポイントをしぼった問題集などを独自で作っていて、整理されていてすすめやすかったです。感覚的には、小学校の夏休みの宿題のような丁寧さ、やさしさのあるテキストでした。
通信講座なので、解いたものを郵送で送るんですが、返ってくるときに、赤ペン先生が毎回コメントを返してくれます。
「すごいですね!満点です!この調子で一緒に頑張りましょうね!」みたいなこと言われちゃったらやる気がでちゃうわけです(単純)。当時の自分にとってはうれしい気持ちになれる、助けになった試験勉強でした。
もちろん、公式テキスト、問題集も使用して臨みました。
公式テキストと、公式過去問題集でゆっくり自分と向き合いながら一つ一つの単語を「こういう言い方があるんだ~」と読み進めていくのがお勧めですよ。
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Ⅱ種対策
Ⅲ種を受けずにⅡ種を飛び級で受けることもできますが、Ⅲ種から始めることをおすすめします。私はⅢ種合格してから時間をあけてⅡ種合格したのですが、Ⅲ種の勉強で自分とのメンタルの向き合い方について気づかされることが多くありました。
Ⅱ種の試験対策ですが、うつ症状が寛解したころに独学で勉強しました。公式テキストと過去問を使用して、読み込みながら知らない単語にマーカーをひきながら問題集で定着度をはかるという方法で無事合格することができました。
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資格取得を目標とするのではなく、自分と向き合いながら自己反省力を高めるようにすすめていくのがおすすめです。
もしお時間があって、気分転換にでもなにか勉強してみたいと思ったら、試してみてはいかがでしょうか?
よかったら挑戦してみてくださいね。