人生設計してもうまくその通りにいかないなあ…。
「なら、ゴールをつくらなければいいのでは??」という仮説のもとに、記事を書いていきます。
(計画立てが苦手な当事者による、つまづきやすい所紹介でもある。)
人生設計が苦手な人
理想と現実のギャップに弱い
現実離れした夢
人は夢を抱くが、手に負えなくなってしまうことがある。
人生設計を考える間に夢が膨らんで、アレもコレも手に入れたくなってしまう。強欲はモチベーションになるが抱えきれずに破綻につながることも少なくない。
夢が膨らむほど、現実とのギャップが大きいほど、やらないといけないことが多くなる。しかし自分のキャパは増えないので、タスクが溢れてしまい自己嫌悪に陥ってしまうことも。
まずは自分の状態・環境を把握して現実的なことに目を向けるようにしよう。地に足のつかない足取りでは進むものも進まない。大きな夢はぼんやりと思うくらいでいい。今から出来そうな努力を鮮明なものにしよう。
過程の想像欠如
大きな作品をつくるためには、小さな部品集めからしないとならない。
大作は望めばすぐにできるわけではなく、何度も考えて部品を組み立てていった先に見えてくる。
まずは過程を具体的に想像できるくらいまで細かく分解してみよう。
次に、流れを知るという目的でもいいから、部品を組み立ててみる。「素晴らしいアイデアを持っていても、形にならないものは無いものと同じ」だ。
はじめは完璧にできなくて当然。ムリなく習慣になるように調整していこう。何度も行動を繰り返すうちに本質が見えてくるはずである。
最速記録への憧れ
超人になるために、一刻も早くスキルを身に付けたいという欲が湧く。
時間がないと思い込んでいるから、押さえるべき本質を逃してその場しのぎの枝葉ばかりを集め出してしまう。成長を感じづらくなり、やがて手が遠のいてしまう。
余裕のない計画は焦りを生じさせ、頭を働かせなくする。
自分に厳しすぎていないかチェックをし、意図的に休むようにするなど緩急をつけるようにする。緊張の糸のテンションが高すぎると断線してしまう。
不適切な評価軸
これぐらい当たり前
出来て当たり前と、現状を過小評価してしまうことがある。
適切な「ものの見方」が出来ないと、次のステップで大きなミスにつながる。
たとえば上記の例は「自分は更にその上に行ける」という期待の裏返しだ。信じる気持ちが強いと「自分の決めたことは正しい」と意地になって何事に対しても傲慢になってしまうことがある。
上手くいっているときはいいが、上手くいかなくなったときに軌道修正が遅れてしまい、大きな損害を招く危険性がある。
適度に力を抜いて、自分の評価に偏りはないか、チェックをしてみよう。突然の病気・社会的要因などで期待通りにならないことも世の中にはある。事前に備えておいて不測の事態にならないよう余裕をもって構えていよう。
燃え尽き症候群予備軍
本当に大事なのは「目標達成後に何をしていくか」。
「人生設計を逆算する」というのは、節目に人生の目標を設けるということを意味する。短期的には目標があることで努力を今まで以上にすることができたり、いい面もある。
しかし目標達成後の行動もぼんやりとでもイメージをしていないと、燃え尽き症候群のように無気力状態になり、そこで行動がストップしてしまう可能性がでてくる。
「なにをして生きていきたいか」に対する答えを持ちつつ目標達成をしていこう。
目標達成することが第一優先になってしまうと、本当は納得していなくてもOKを出してしまうことがある。つまりは精神・体力の疲弊につながる。希望だと思っていた目標がせっかく実現しても、喜びもつかの間、体力気力は底を尽きて動けない状態になってしまっていることがあるのだ。
なにをして生きていきたいか意識をした努力、バランスのとれた考えが重要である。
さいごに
自分にできそうなことを探してやってみてコツコツ調整しながらすすめていったら、振り返ってみたら大きな成果になっていた、という方が現実味がある。
進む方向性だけをぼんやりと決めておいて、あとは環境に合わせながら自分の思うようにマイペースにすすむ。なにしろ無理をしていないので反動がこない。ダイエット後のリバウンドのような、燃え尽き症候群のような状態にならずにすむ。
また、モチベーションの出所を考え直すべし。
自分の希望なのか、社会の価値観なのか。自分にあるものないもの全てを手に入れようとしていないだろうか。
「何をして生きていきたいか」という問いの答えは、変わってもいい。道の途中で見えてくる景色もあるのではじめと同じでなくてもいい。
大事なのは、この道を歩いている自分が好きだと思える道を行くことだ。