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栄養士による健康のためのストレスセルフケア

【ビタミンE】はたらきについて。生活習慣病予防効果はある?

栄養学校で習ったことや自分で調べたことをメモがわりに書いているので、細かかったり読みづらいかもしれませんが、ご容赦ください。より良いコンテンツになるよう、随時加筆修正していきます。

 

ビタミンEについて

ビタミンEの特徴

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ビタミンEは脂溶性ビタミンです。

油にとけた状態が吸収しやすいと言われています。

そのため、油をつかって炒める等した後に食べるようにすると効率よく吸収することができます。

 

別名、「トコフェロール」といいます。(「トコ」とは出産という意味で、ネズミの妊娠維持成分として発見されたことが背景にあります。)

トコフェロールには、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロールがありますが、中でも一番生理活性が強いのは、α-トコフェロールです。

 

抗酸化作用があります。

抗酸化作用のある「ビタミンACE(エース)」の「E」です。

 

ビタミンEのはたらき

体のなかにある細胞を構成している細胞膜のリン脂質の多価不飽和脂肪酸、たんぱく質の酸化を防ぎ、細胞膜を安定化させます。

 

ビタミンEの欠乏症・過剰症

通常の食品からの摂取において、欠乏症や過剰症を来すことはありません。

※脂質吸収障害の疾患がある方は欠乏症になる可能性もある。

 

ビタミンEと生活習慣病

抗酸化作用により冠動脈疾患発症予防が期待されていますが、効果があったという報告もある一方、効果がなかった、むしろ悪化したという報告もあります。それらの総合的判断は現時点ではなされていません。

また、生活習慣病の重症化予防のためのビタミンE の量を設定するための「科学的根拠は十分とはいえない状態」でもあります。

 

どのくらいビタミンEをとればいいの?

日本人の食事摂取基準

一日あたりの目安量

 6.0㎎(男性30~49歳)、5.5㎎(女性30~49歳)

耐用上限量

 900㎎(男性30~49歳)、700㎎(女性30~49歳)

 

 ※日本人の食事摂取基準(2020年版)より、α─トコフェロールについての基準値を記載。α─トコフェロール以外のビタミンE は含んではいない。血液及び組織中に存在するビタミンE 同族体の大部分がα─トコフェロールであるためである。

※目安量は、年代別に変化ありなので対象範囲を要チェック。

 

ビタミンEが多く含まれる食品

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現実的に、継続的して摂取できる量で考えると以下のようになります。

・アーモンド10g(約9~10粒)…2.9㎎

・かぼちゃ100g(約小鉢1品)…4.9㎎

・うなぎ100g(約1串)…7.4mg

※アーモンドは脂質が多いので、食べすぎには注意です。

  多くても一日10粒までにしておいた方がいいでしょう。

※かぼちゃはビタミンAも多いので、おすすめです!

※うなぎもビタミンAが豊富!高級品ですので食べる機会は多くないと思いますが栄養豊富なので高級なことも納得です。

 

 

<参考文献等>

・『日本人の食事摂取基準(2020年)』厚生労働省

日本人の食事摂取基準 |厚生労働省

・『食品成分データベース』文部科学省

食品成分データベース