人生の途中には、様々な困難が立ち塞がります。
いままさに苦しんでいるかたもいらっしゃると思います。私も双極性障害の治療をしている最中は、八方ふさがりで光が見えませんでした。今はなんとか回復できましたが、病んでいた私が立ち上がるヒントになった、考え方をご紹介いたします。
できないことを悔やむのではなく、出来たところまでを認める、褒める
道の途中では、自分の掲げた目標と現在の自分との間にギャップを感じ、辛く思うことがあるでしょう。
目標を強く強く思い描くほど、その差を自覚しなくてはならなくなります。ですが、ギャップがあるからこそ目指しているのであって、できないことは当たり前です。
もし、できることのほうが少ない状態からスタートするのであれば、目標をもっと下げることです。できること:できないこと=7:3くらいの目標からたてましょう。
また、行動している際、人を目標にしたり、比べないことです。
その人は自分よりも、もっと前から努力しているかもしれません。人それぞれ成長曲線はちがいますし、相手も日々成長していきますので、そのとき一瞬だけを切り取って比較しても意味を成し得ません。
自分の中でどうしていくのが将来のためになるのかを考え、日々粛々と自分をみつめて行動していくことが良しです。
自分の心の中で、自分のできたことを褒めてあげるのがいいでしょう。
それでも日々を過ごしていくうちに忘れちゃうんですけどね。意識的に行っていきましょう。
目標は低い位置に設定する そんなこと?というレベルまで下げる
大きな目標をたてることは、希望のある素晴らしいことです。ですが、その目標のハードルを高く設定しすぎると、自分には達成できないのではないかと迷いが生じてしまうこともあります。
よく、「目標をたかく掲げるほどいい」といいますが、万人には向かない方法だと思います。私は、大きな目標に対し燃えることなく、むしろ自分のふがいなさに落胆するタイプだったので、ハードルを小分けするという考え方にシフトしました。
気分の波があって「無理だ」と思うことも時にはあるのですが、短期間で落ち着くようになりました。
乗り越えられなかったときのリスクを考える
自分がもし、そのハードルを越えることができなかったとき、どんな未来がまっているのか、最悪の状況を想像してみましょう。
そのとき思い描く未来は、1か月後、1年後、3年後、10年後…等、短期、中期、長期別にみるといいでしょう。
逆に、乗り越えたときの最高の未来を想像してみることもいいですね。
そのとき一瞬は、解放され、気持ちがさわやかに思うかもしれませんが、長い目でみて、3年後、10年後に、乗り越えられずやめると決めた過去を振り返ったときにどう思うか想像してみてください。
「全力をかけて努力しても無理だったから違う道を探したんだ」と納得できていますか?
半端な行動では、後になって悔やむ原因にもなります。
未来の自分に後悔させないような行動を、今してあげましょう。
さいごに
いまは人生100年時代と言われ、定年は先延ばしされ、仕事の幅や種類も変わってきました。生涯現役の人もいます。自分の周りの世代の人と比べたり、世間の冷たい目線を気にしてやめてしまうのは、もったいないです。
自分の心に聞いて、自分がどうしたいのか、自分はどこまでできているか、ひとつひとつ確認しながら着実に前を向いて目標に向けて進んでいきたいですね。
たとえ目標までの途中、立ち止まったって、休んだっていいんです。 ダラダラ続けたっていいんです。ただ、「自分の可能性を狭める選択はしない」よう気を付けましょう。