うつかて -うつを糧にいきていく-

栄養士による健康のためのストレスセルフケア

気の進まない誘いの上手な断り方

 

気の進まない誘いが来たら…

誘いを断るには、「勇気とエネルギー」が要ります。

しかし、断らないと「時間(お金)とエネルギー」が必要になります。

 

今のあなたには、誘いに乗った自分と誘いを断った自分、どちらの方が好きだと思えますか?

 

不思議なもので、時が違えば誘いが喜ばしいものに思えたりすることもあります。同じ誘いでもタイミングやシチュエーションによって反応は変わるものなので、断る際にも大前提として無下に断ったり失礼な発言をすることは控えるのが吉でしょう。

 

どんな断り文句があるか

 「とても行きたいけれど、こういう理由で都合が合わなくて」とか「予定を調整してみたのですがどうしても都合がつかなくて…。」など、申し訳なさを前面に出したような言い訳はよく紹介されています。

しかし言い訳を長々と話すと、せっかく誘いを断って自分の時間を確保できたとしても、申し訳なさのような罪悪感をドロドロと後々まで引きずって有意義に過ごせないことがあります。

相手が傷つかないように本心とは違うことを言ったり、相手の納得しそうな理由を説明するような方法が合わない人がいるのではないかと思います。

 

そもそも理由をつらつらと述べたりしなくても、意を汲んでくれる人はいますので、誘いを断るためには長々と弁解する必要はないのでしょう。(ただし、相手への尊重は必要です。拒絶や否定ではなく、気持ちはありがたいがあくまで自分には向かない、というスタンスが好ましいでしょう。)

 

逆に断ったときに「なんで?理由は?そんなに都合つかないの?」としつこく詮索してくる人は「反論して、どうにかYESと言わせよう」「罪悪感を抱くようにしよう」としているか、好奇心で無責任な立場から聞いているので、理由を伝えた分だけさらなる深掘り質問をされたり、「いや、そんなの別に大したことないでしょう」などと言われてしまうでしょう。

 

そこで、すこしオネエな感じをイメージしてみるとどうでしょう。

「えーやだ、誘ってくれるの?うれしーい。けどあたしダメ。合わないのよ~」

 

これでいいんです。

なにが合わないんだか、言っていることは漠然としててよくわからないけど、

とりあえず断りのスタンスはハッキリと伝える。

 

断られた側も「えー、残念!」くらいの気持ちで、ダメージが少ないように感じます。(本当のオネエ様であればもっと上手に笑いに変えて断れると思います。)

 

自分の気持ちに筋を通して断るとなんとなく潔さが出て、断ったとしてもスッキリした気持ちになれます。試してみると、後ろ髪をひかれずにすんなりと次の行動に移れることでしょう。

 

はじめは断ることで周りから反感を買ったり抵抗があるかもしれませんが、そのうち「あの人はそういう人なんだ」と認識して(諦めて?)もらえればその後はずっと生きやすくなります。

 

誘いを断ったからといってあなたの全てが悪者になるわけではありません。

「誘いに乗る時間もとれないの?!」と詰められると自信をなくしてしまうかもしれませんが、たとえば「せっかくの自由な時間を大切にしたい」というのもりっぱな理由です。

 

自分の身体をゆっくりと休めメンテナンスして次に備えたい、趣味の時間にあてたい、家族との時間を優先したい、勉学に励みたい、読書などで知見を広げたい、等色々な理由があると思います。そう感じること自体は悪いことではありませんし、大事にしていいことです。

 

うじうじグジグジと行けるのかどうか不明瞭な態度をとった後に結果的に断るよりも、スッパリと初めから断る方が断られた側もなっとくしやすいでしょう。

 

断った後、相手からの反応がないと不安になる?

例えばメールなどで断りのメッセージを送ったあとに相手から反応がないと「気に障ってしまったかな…」と不安になることもあるでしょう。

 

「もう少し○○すればよかったかな…?」「この言い回しをもうちょっと…」等、いくらでも考たり後悔することはできますが、「誘いを断る」という事実は変わらなく、あなたが試行錯誤してどう伝えようとしても気を悪くする人は少なからずいるものです。

 

相手への尊重と共に最善だと思える行動をしたのなら、それ以上のことを考えることはやめましょう。相手の受け取り方は、あなたの手から離れた問題になります。

 

また、相手の反応をいつも真正面から受け取るような姿勢をとらなくてもいいと思います。 

ある程度受け流すことも生きるうえで案外大切です。

人には気分変動がありますし、シチュエーションが違えば返ってくる反応が違うこともあります。

例えば何か頼まれごとをされたとき、気分が良ければおおらかに「いいよいいよ。他に困っていることはあるかい?」と答えるでしょうし、色々な制約を受けて不都合が積み重なった後だと「そんなことは出来ない、こちらの都合も考えてくれ!」と憤慨してしまうかもしれません。

あなたが誘いを断ろうとしているのもタイミングが悪いからかもしれません。

 

手に負えない「外部からの影響」というものがあることを認め、相手からの反応はある程度諦めましょう。

 

今後の付き合いに不安がある? 

もし誘いを断ったことによるデメリットが大きいと思うのであれば「代替え案」を出して、互いに妥協し合えるところはどこかを探していくのがいいでしょう。

 

たとえば「今は案件で手一杯ですが、軌道に乗って余裕ができたらご一緒したい」とか「ランチの時間帯はいかがでしょうか?」等、なにか自分の無理のない範囲で楽しめそうな範囲で提案してみるのも一つの案です。

 

 

まとめ

以上、わたしなりに断り方をいろいろと考えてみたわけですが、相手の気持ちを尊重しつつあなたなりに最善を尽くした返答をすれば、それでいいんだと思います。

 

あとは相手の反応次第になりますが、汲み取ってくれる人はすんなり納得してくれますし、受け入れられない人は断る理由を聞いてくるでしょう。

 

断ったことに難色を示されると、「悪いことしたかな」と、自己嫌悪になることもあるかもしれませんが、あなたなりに最善を尽くした返答をしたならば、それ以上は考え込まなくていいと思います。

考えるぎると、相手優先の行動になって顔色をうかがうようになってしまいますからね。

 

つまり、上手な断り方とは、

「自分の気持ちを大事にしているから、誘いを断った。」

「相手を尊重して返答をした。」

「自分なりに最善を尽くした。」

「だからOKなんだ。」

と、自分の行動に「OK」をだして、それ以上は悩まず次に進むということなのではないかと思います。