うつかて -うつを糧にいきていく-

栄養士による健康のためのストレスセルフケア

【うつ病体験談#3】半年間で体重10kg増。抗うつ薬による副作用?栄養士として注意したいこと

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みなさん、体重の変動ってどのくらいありますでしょうか?

私は通院し始めてから、10kgの変動がありました。

 

今回は、双極性障害Ⅱ型(躁うつ病)の治療中の体重変化のお話をしていこうと思います。

  

体重の変化について

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双極性障害Ⅱ型発症前

普通体型でした。不規則な食事で偏食をしていたこともあり、やや病的に見えていたようです。「痩せたんじゃない?もう少し食べたら?」と心配されていました。 

自分としては、職場に遅刻なく出勤できているし、仕事も大きな失敗なくこなせていることから、問題は感じていませんでした。

 

当時の食生活

・朝食…牛乳のみ。寝不足のため、朝起きれず時間がとれない。

・昼食…ふすまパン。時間がとれれば定食。

・夕食…残業終わりの22時頃、外食パスタ。もしくは、付き合いの場でつまむ程度。

・間食…お菓子はコンビニで買ったチョコをよく食べる(でも食べてもあまり満たされない)。栄養ドリンクをよく飲む。

 

ストレスがあると、お菓子を食べて解消していました。チョコレート、クッキー、菓子パンなどを食べるとホッとするような、幸福感を感じたため、気持ちを紛れさせていたのかもしれません。

 

 

治療時(服薬中)

治療始め、5kg減量しました。1年くらいかけて痩せていきました。向精神薬サインバルタの服薬開始時、悪心の副作用症状がすごく、食事量を多く取れなくなったためと思われます。食事がとれず力が出ないのか、うつ病だから力が出ないのか、よくわからない状況で家で寝込んでいたら痩せました。

 

その後、回復に向かうにつれて10kg近く増量しました。半年くらいで太りました。の影響なのか空腹時のめまいがひどかったので、お腹をすかせないようにお菓子を定期的に食べていたことと、家にいることが多く行動量が減ったことが原因に思います。あと便秘がちになったことも、原因にあるでしょう。

夜に睡眠薬を飲んでも眠れないときは、起きてパンを食べていました。(なぜかパンを食べると、満腹感と幸福感で眠ることができたのです。)「パンさえ食べれば眠れる」という謎の確信を持っていました。(睡眠薬で半分寝ぼけているような状態だったので、夢遊病のようだと親に気味悪がられました…)

 

治療後(断薬後)

栄養の学校に通ううちに、徐々に元に戻りました。

睡眠薬がなくても眠れるようになりました。

  

栄養士として当時を振り返ってみた

エンプティーカロリーに注意

今思うのは、服薬中は炭水化物が多い食事をしていたなと思います。

炭水化物を摂取すると幸福感を覚えることから、うつ病の患者さんは多く取りがちらしいです。

 

一見、うつ病なのだから食事で幸福感を補っていていいのではないかと思えますが、栄養バランスがよくないと肥満になってしまったり、エンプティーカロリーとしてビタミンやミネラル不足になると、免疫低下など体調を崩す原因にもなってしまいます。

脳に必要な栄養素が足りなくて頭が働かなかったりして、体全体の不調から躁うつの症状を強くしてしまう可能性があります。

 

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主食・主菜・副菜そろえた食事を心がけて体調を整えましょう。

 

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食事バランスガイド

  

ピックアップ!オススメの食材

・バナナ

砂糖が含まれているお菓子のかわりにおやつとしておすすめするのは、バナナです。

糖質が含まれていて、幸福感を感じることができる上に、うつ症状に効果が期待されているトリプトファンや、カリウム、食物繊維が豊富でいいところづくしです。

 

・ヨーグルト

腸内環境を整える効果が期待できます。腸内環境が良くなれば、便秘が改善され、肌や血液もキレイになるでしょう。

 

・かぼちゃ

ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEが豊富で、抗酸化作用があります。今は年中販売されていますし、冷凍食品としても流通しているので、常備しておくといいでしょう。

 

 

主食・主菜・副菜そろえた食事をする際に取り入れてみてくださいね!

 

 

 

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